五島列島・豊かな自然と歴史に彩られた祈りの島♪(その5)
新上五島町を代表する教会、頭ヶ島天主堂。
2018年6月、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として
世界遺産登録を果たしました。 ここは町内で唯一,今回の世界遺産
として構成される12の資産のうちのひとつとなっています
頭ヶ島天主堂(カシラガシマテンシュドウ)
1軒を除いて皆キリシタンだったという頭ヶ島、1859年頃から入植が始まり
役人の目もあまり届かないことから潜伏キリシタンが増えた。
1867年以降、上五島には長崎から密かに 外国人神父が訪れるように
なるが、翌年にはキリシタン弾圧「五島崩れ」が起きる。
頭ヶ島でも主だった信者が拷問を受け、島民全員が島を一時脱出した。
迫害が終わってから、この地に戻ってきました。
珍しい石造の教会は、上五島・中通島(現在の新上五島町)出身の棟梁であり、
建築家である鉄川与助により設計施工され,島の外から石工を招き、
信者たちが近くの島から切出した石を積上げて、11年以上を費やしながら
1919年に完成しました。
1887年には木造教会が建てられ、1919年に現在の教会が完成しました。
建物の内部には柱がなく、船底のような折上天井に壁面など
随所に五島のツバキをモチーフにした花柄文様があしらわれている
ことから「花の御堂」と言われています。
外観は石造で重厚なイメージですが、内装は華のある、独特の教会として
2001年に国の重要文化財にも指定されています。
頭ヶ島キリシタン墓地
天主堂の目の前には、真っ青な東シナ海を見下ろすように、
頭ヶ島キリシタン墓地が広がっています。
日本の墓地にある石碑と同じ形状のお墓に、石の上にクロスが
添えられています。厳しい環境の中での信仰心の深さ、教会を
併せ見ても厳かで、気高く美しい祈りの島です。
信者たちの手によって植えられたピンクのマツバギクがとても綺麗でした。
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