マカオ旅行♪(その6)聖オーガスティン教会 ・ ドン・ペドロ5世劇場
世界遺産 マカオ歴史地区
聖オーガスティン教会
スペインのアウグスチノ修道会により1591年に創建されました。
当初は簡素な建物で、屋根を覆うヤシ科のトウビロウの葉が
風に吹かれて龍のひげのように立っていたので、「龍鬚廟」の別名もあります。
現在の建物は、1874年修築されたものです。
教会は南向きに建っており、正面ファサードはシンプルで、ヨーロッパの
ルネサンス時期の新古典様式でデザインされています。
外壁はクリーム色で塗られ、上部は三角切妻、真ん中に聖母像が飾られています。
内部は平面的にはパシリカ形式を採用し、広くどっしりとした柱列が中央に並び
3つの側廊が有ります。
中央の身廊、大理石の主祭壇は重厚感にあふれ立派です。
その中に、十字架を担いだキリスト像「受難のイエス」が祀られています。
キリスト像は、毎年四旬節の最初の日曜日に「キリスト受難行列」の儀式の中で
一旦カテドラルに運ばれ一晩中祈りを捧げた翌日に、この教会に戻されます。
昔、聖オーガスティン教会にあったキリスト受難像をカテドラルに移動した
ところ、翌日何故か元の場所に戻っていたという伝説に基いた行事で
16世紀から続いています。
中央身廊は奥行き20m、幅11m、高さ12mで、広く奥行きもあり荘厳な雰囲気です。
ドン・ペドロ5世劇場
中国最初の西洋式劇場です。
その名称は、ポルトガル国王ドン・ペドロ5世に由来します。
マカオ在住ポルトガル人の共同主資で建てられました。
主要部分は1860年に建築され、正面は1873年に増築されました。
劇場の正面ファサードには幅15.7mのローマ様式のアーチがあり
最上部は三角形の切妻になっています。
下にはイオニア様式の4本の柱が3つの空間を区切っています。
建物は、新古典主義様式で、前面にロビーがあります。
1階観客席 座席は276席あり、当時のマカオに住むポルトガル人の
重要な社交の場所でした。
2階観客席 観客席は円形になっています。
現在もマカオオーケストラの演奏などで使用されることがあるそうです。
側面には、ローマ式アーチ窓が9つ配置されています。
聖オーガスティン広場界隈の街並みは、マカオ歴史地区の中でも際立って
南欧的です。パステル調の建物が点在し、ガジュマルの大樹などもあって
素晴らしい景観の中での散策は、素敵な旅の思い出となりました。
にほんブログ村 ご訪問ありがとうございます。
1クリックの応援がとても嬉しく励みに成ります。いつもありがとうございます。
« マカオ旅行♪(その5)盧家屋敷 | トップページ | 春の青い花♪ »
「マカオ」カテゴリの記事
- マカオ旅行♪(その13)美食の街、マカオの食を堪能(2019.06.13)
- マカオ旅行♪(その12)コタイ地区(2019.06.05)
- マカオ旅行♪(その11)コロアネ(2019.06.01)
- マカオ旅行♪(その10)コロアネ(2019.05.28)
- マカオ旅行♪(その9)チェンガーダーインゴッ(鄭家屋敷)(2019.05.12)
最近のコメント