
西漢南越王博物館 出土品展示室 絲縷玉衣
広州の旅日記、随分と途切れ途切れの投稿となっています。
以前ご紹介しました西漢時代に華南地域を支配した南越国第二代国王
趙昧(ちょうまい)の陵墓の埋蔵品展示室は、玉器、青銅器、陶器などの
貴重な出土品の中で一番の人気は絲縷玉衣(しるぎょくい)です。

墓は2200年前のもので、王様の生存時の生活状態を物も人も
そのまま持ち込んだ感じで、王の妾や奴隷らの殉死者の遺骸15体が
発見され、その陵墓からの出土品の種類は1000点以上に上ります。

復元された棺 長い長い年月を経て、実物は墓の中で朽ちていました。
棺は二重に成っていて、内箱と外箱の間には玉器などの貴重な品が
収められていました。

絲縷玉衣
遺体は真珠の枕に頭を載せ、1191枚の翡翠の薄板を赤いシルクの糸で
結びあわせた衣で、手や足の裏まで全身を覆われています。(全長1.73m)
漢の時代の皇帝貴族は玉衣を身に纏うと体が朽ちないと信じていたと
されています。

玉衣に包まれた王の両側に10本鉄剣、9個の印鑑、数多くの玉製の
装飾品などが埋葬されていました。 玉は翡翠の事です。

玉衣の下や棺の上に沢山の円盤が置かれています。

ケースに鏡が設置されており、下からの様子が良く分かります。

玉衣の両側に、美しい翡翠の円盤がいくつも置かれています。
大変細かく素晴らしい彫刻がされていますが、写真の撮り方が悪く
その素晴らしさはご紹介できません。

棺の4隅に、左右対称を保つ形で美しい翡翠の円盤が置かれています。

出土時、文帝の遺体は朽ちて、玉片も散らばっており、この玉衣を
復元するのに3年かかったそうです。

棺の東側に素晴らしい折り畳み屏風がたてられています。
、
紀元前の時代に、中央から離れた南方の地に権勢を誇る王がいて
高度な文化が開花していた事に驚きと感動です。

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